デンマーク人の「幸せ」の考え方とは?日常を彩る小さな工夫やアイディア

デンマークは、国連が毎年発表する世界の「幸福度ランキング」で常に上位に入る国として知られています。デンマークの幸福度が高い背後には、いったいどのような考え方があるのでしょうか。

実は、デンマークに暮らす人々の幸福の秘訣は「日常に散りばめられたちょっとした工夫やアイディア」に隠されています。一見するとシンプルだけれど、心に響くデンマーク流の「幸せ」に迫ってみましょう。

デンマークの社会環境と幸せの関係性

  • デンマークの人々が幸福に暮らせるのは、社会環境と深い結びつきがあります。デンマークの人口はおよそ580万人、日本では兵庫県の人口と同じくらいです。この小さな北欧の国では、社会的な公平性や心地よい暮らしが重視されています。

     

    消費税は25%、所得税は55%という高い税が課せられる代わりに、医療費や学費は無料で国民の誰もが平等に公共サービスを受けられるシステムが充実しています。そんな社会環境だからこそ、他人を思いやる気持ちが自然と育ち、「自分だけが得をする」のではなく「みんなで幸せになる」ことが大事なのです。そんなバランスの良い社会が、人々の幸福感の向上に繋がっているのでしょう。

日本にいても実践できる「デンマーク式 小さな幸せのある日常」

  • 幸福度の高い暮らしをしたい、という想いは誰もが持っているもの。確かに、日本とデンマークでは社会システムが違いますが、諦める必要はありません。日本に暮らしていても実践できる、ちょっとした「幸せの工夫」をご紹介します。

     

    快適に暮らすための空間づくりへのこだわり

    デンマークの人々は、暮らしの中に快適さと美しさを取り入れることを重視しています。部屋の家具や物の配置を整え、好きな小物を置くなど身の回りを心地よくすることで、日常がより楽しく感じられるのです。

     

    無理をして高い家具を買う必要はなく、一番大事なのは「自分がくつろげる空間かどうか」。仕事で疲れて帰ってきたときも、家の中が快適であれば心の平穏を手に入れられるかもしれません。

     

    <h3>身近な人と心地よく過ごすための工夫</h3>

    デンマークで大切にされている「ヒュッゲ」という概念をご存じでしょうか。これは「居心地のよさ」を意味する言葉で、デンマークの人々はプライベートタイムのあらゆる瞬間で「ヒュッゲかどうか」を自然と判断し行動しています。

     

    デンマーク人と一緒に過ごして知った、デンマークの「ヒュッゲ」とは? – nodoca

     

    これは身近な人と一緒に過ごす時間も同じで、家族や友人との時間を大切にし、季節にあわせてイベントを楽しむ工夫があります。忙しい毎日の中でも、時には大切な人と一緒に食事を楽しむ時間や、心を開いて話す瞬間を持つだけで、日常の小さな幸せに気づくことができます。

自分自身をリラックスさせるコツ

ストレスをためずに毎日を過ごすには、自分をリラックスさせることも大切です。デンマークの人々は、自分自身の心を癒す方法をいくつか持ち合わせています。例えば散歩をして自然に触れる、アートや物語の世界に浸る、体を動かしてリフレッシュするなど、その日の天気や気分によって「今日はこれにしよう」と選択しているのです。

 

デンマークの人々がリラックス方法の選択に長けている理由は、普段から「私はこれをしているときが幸せ」と自覚しているからです。あなたが幸せを感じる瞬間にはどんなものがありますか。まだ考えたことがない方は、ぜひ好きなことを見つけて、自分の心身の状態に合わせて楽しむ方法をいくつか持っておくと良いでしょう。

何事も前向きにとらえる遊び心こそが幸せの秘訣

  • デンマークの人々の幸福は、実は日常の些細な瞬間に宿っています。それは誰かと過ごす時間かもしれないし、一人で趣味に没頭する時間かもしれません。何気ない日々にも笑顔になれる瞬間があれば、きっと毎日が楽しくなるはずです。

     

    もちろん、いつでも元気に前向きでいる必要はありません。自分の心や体の状態に耳を傾け、行動を選択する重要性をデンマークの人々はきちんと理解しています。日常の中に小さな工夫やアイディアを取り入れれば、心豊かな暮らしは誰でも手に入れられます。

     

    日本とデンマーク、社会環境や文化が違っても、幸福は自分の心と意識次第です。デンマーク流の幸せへの考え方やアプローチを参考にして、日本でも自分らしい幸せを見つけてみませんか。

WRITER
    • ことのは舎
    • 学生時代の欧米への留学経験と、様々な国の人々との交流体験を通して海外文化に興味を持っています。nodocaを通して海外独自の考え方・ものの見方をお伝えし、日常にエッセンスを加えるお手伝いができれば嬉しく思います。いつか北欧諸国を巡る旅に出ることが将来の夢です。

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