デンマークは毎年、世界の幸せな国ランキングで常に上位です。日照時間が少なく、冬が長い国ですが、なぜデンマークは幸福度ランキングの上位に入ることが多いのでしょうか。そこにはデンマークの「ヒュッゲ」が大きく関わっています。北欧の国であるデンマークの幸せに対する価値観を詳しく見ていきましょう。
Hygge(ヒュッゲ)とは、デンマークの生活様式を指した言葉であり、『居心地が良い』『ささやかな幸せを大切にする』と訳されますが、デンマークの人たちにとっても一言で言い表せない言葉だそうです。そして誰もが持つことができ、それぞれ違うヒュッゲがあります。
Hyggeという言葉はもともとノルウェー語から来ており、誰かを慰める、勇気や喜びを与えるという意味があります。日常生活の小さな喜びに感謝すること、愛する人と一緒に過ごすこと、不必要なストレスをためずにのんびり暮らすことへの大切さを思い出させる哲学であり、生き方です。ヒュッゲとは、日常生活を少しでも楽しくするためにできる、小さくてシンプルなことへ焦点を当てた、心地よい生活のレシピみたいなものです。
ヒュッゲを理解するには、デンマークがどのような国なのかを知ることで分かりやすくなります。
次では、デンマークとヒュッゲについて探っていきます。
もっとカジュアルな部分だけ知りたい方はこちらへどうぞ。
>>ヒュッゲを日本の暮らしで実践するヒント
>>ヒュッゲの具体例は?
デンマークは日本と同じで四季が存在します。とは言っても北欧ですので、冬は長く11月から3月にかけては気温が下がります。夏は日本の春から初夏ぐらいの気温なので、夏といっても過ごしやすい時期です。
デンマークは高福祉高税の国で有名ですが、