漫画だってアニメだって、“Art de Vivre”?!

こんにちは

  • “Art de Vivre”ってなんだろう?~私の人生はわたしの芸術作品~ 」のコラムを書かせて頂いたSHINOHARAです。お読みいただけましたか?もしまだでしたら、ぜひ!

    改めて簡単に自己紹介をさせてもらいますね。

    私には高校生と小学生の息子がいます。主人の仕事で、オーストラリア、イギリス、フランスの3カ国に計6年間滞在し、昨年帰国しました。私なりに色々な経験を通して多様な価値観に触れましたが、同じ状況で同じ場所にいても、感じることやそこから得られることは人それぞれ違います。一概に「イギリス人は」「フランス人は」なんて言えることはないと確信しています。

    そんな私が”Art de Vivre”「アール・ド・ヴィーヴル」について、前回に引き続き感じることを書かせて頂きます。どうぞお付き合いくださいませ!

漫画やアニメを生活に取り入れる事だって立派な ” Art de Vivre ”

好きなアニメや漫画があって、2次元の推しがいて、そのグッズに囲まれて生活する事だって、間違いなくアールドヴィーヴルだと私は確信しています。

  • 「アール・ド・ヴィーヴル」なんて聞くと、、、、

    ・インテリアやファッションの、ハイブランドなどのイイものからプチプラなものまで幅広く知ってて
    ・自分の体型や似合う物を知ってて
    ・住んでる環境にぴったりな収納技術などのスキルを持ってて
    ・知識とスキルがあるだけでなくて、その中から選びとるセンスが抜群に良くて
    ・しかも見た目だけじゃなくて、料理や掃除なども健康や環境や配慮したスタイルで丁寧にやってて
    ・お金にも時間にも余裕があって
    ・自分を大切にしているからいつでも上機嫌でいられて
    ・・・・

    みたいな無理ゲーを想像してませんか(笑)。
    パリに住む人たちはみんなそんなだとか、思ってませんか。違います(即答)。

    んなわけありませんからー!!!!!(大声)

乱暴に言ってしまえば・・・

なんだってイイんですよ。なんだって良いんです。
だって好きなんでしょう?素晴らしいと心が震えて夢中になってるんでしょう?
それに、良いも悪いも、あるわけないんです。

大好きだなぁ、素晴らしいなぁと思うものは人それぞれです。
人それぞれに、それぞれの美意識があるのです。
「琴線にふれる」なんて素晴らしい日本語もありますが、琴線にふれて心に美しい音が奏でられる時、そこにはあなたなりの「美意識」があるはずで、それはあなたにとっての ”Art” なのだと思います。

他の人にどう思われるかは1mmも関係ありません。
自分の美意識に自信を持っていいのです。

いえむしろ、自分の美意識に自信があって、忠実でいることこそがカッコいいのです。

こんな事を書いてますが、前からそんなふうに思っていたわけではありません。6年間の海外生活、特にパリでの暮らしでそう思うようになりました。
なぜこんな風に思うようになったのかお話するので、ここからの記事もぜひお付き合いください!

「漫画、アニメ」は普通にパリの街に浸透している

「漫画やアニメは、日本が世界に誇る文化である」という認識は皆様きっとお持ちですよね。そのようなイメージは完璧に定着したと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

でも、

 

「子供に人気ってことデショ〜?」

とか、

 

「一部の日本大好き日本オタクみたいな人のものデショ〜?」

とか、

 

「とは言えパリにはそんな人少ないんデショ〜?」

とか思っていませんか?

 

ノン、ノン、ノン!!!

 

私はメルボルンとロンドンとパリに住んでいましたが、アニメや漫画が一番浸透しているのはパリだと感じましたよ!

  • その理由の一つ目!
    『パリの本屋さんには普通に漫画がある!』

    この写真は住んでいた家の近くの小さな本屋さんです。もちろん、フランス語の本を扱う普通の本屋さんです。大きな本屋だとかなり広いスペースを使って様々な漫画が置いてありました。

    オーストラリアのメルボルン、イギリスのロンドン、フランスのパリで、それぞれ本屋さんによく行きましたが、普通の街の本屋さんにこんなに日本の漫画の現地語版があったのはパリだけでした。

  • その理由の二つ目!!
    『ドラゴンボールや鬼滅のアニメ映画が「字幕」で見られる!』

    イギリスでもポケモンの映画は見ましたが、基本的に子供たちが見るための「英語吹き替え版」でした。
    でもパリでは映画館を選ばなくても「吹き替え」だけでなく「字幕」が上映されていました。
    アニメ映画の「声優さんの声の演技」まできちんと聞きたい!と思う人がパリには多いのかなと感じました。

    それってつまり・・・
    アニメ映画を「子供のもの」としてでなく、「日本の文化」「日本のアート」として捉えてるという事だと思いませんか?

    一部の「日本オタク」のフランス人のためだけに映画館で字幕版を上映するわけないと思うので「アニメ=文化・アート」という認識が広く認知されているのではないでしょうか。

    他にも・・・
    ・メトロの中で遊戯王のアニメを見ている普通の大人の男性を見た。
    ・レアールの広場で生バンドが「残酷な天使のテーゼ」を演奏していたのを聞いた。
    ・ユニクロの漫画Tシャツを着ている若者もたくさんみかけた(NARUTOや僕のヒーローアカデミアなど)。
    ・超有名どころのドラゴンボール、ポケモン、ワンピースだけではなく、様々な漫画がフランス語に翻訳されている(私も知らない漫画がたくさん)。
    ・シャンゼリゼ通りの高級デパート ギャラリー・ラファイエットがポケモン仕様になっていた事があった。

漫画やアニメは「アート」

ここまでで「漫画やアニメは『アート』として、芸術の都パリでしっかり受け入れられている」と、私とともに感じてもらえたのではないでしょうか!!!

生活に「アート」を取り入れる事こそ「アールドヴィーヴル」なのですから、その理論で言えば漫画やアニメを生活空間に取り入れることも”Art de Vivre” ということになりますよね。

  • 昨年日本に帰ってきてもうすぐ季節が一巡りしますが、やっぱり、日本は本当にエキゾチックで、「メルボルン、ロンドン、パリとは違うなんとも言えない雰囲気があるなぁ」と季節のうつろいを目にするたびに感じます。小さな花の雑草や桜、薄い青空の色、看板電柱電線、、、そういった何気ない普通の風景が、ハッとするほどに美しいしとてもエキゾチックだと思います。日本が最新の観光ランキングで世界一になったのは、私にはとても納得のいくものでした。日本食も他にはない文化で人気がありますしね!

     

    このように世界から見ても魅力あふれる「日本文化」の一つとして、アニメや漫画はもはや当たり前に認知されているのです。

自分の美意識 is 重要

パリの街で「あのマダム素敵だなぁ」「あのムシュー雰囲気良いなぁ」とふと目を留めてしまう人がたくさんいました。それは、スタイルが良い、流行りのものを持ってる、ブランド物を持っているとかじゃなく、それぞれの美意識を貫いてるからかっこいいんだと思います(私分析)。

 

パリに住む人たちは基本裏表がなく、思っていることははっきりと口に出す印象です。だから口論している場面もみるのもしょっちゅうでした。「察する」とか「言葉の裏を読む」なんてことは無縁の世界だと感じて生活していました。

 

パリに住む人が、自分の美意識に忠実に整えた生活を誰かから否定されたら、はっきりと「自分にとってのArtの素晴らしさ」を言い返すと思います。例えそれが日本のアニメグッズに囲まれた生活であっても、です。好きなことなら、言い返せるほど知識も増えていきますよね。それもカッコいいと思いませんか。

  • それぞれの美意識

    ファッションにしても、立ち振る舞いにしても、パリで感じたのは

    「人からどう思われているか」を気にしているのではなく

    「それぞれの『美意識』を大切にしている」ということです。

     

    姿勢良く立つ、花を買う、朝のカフェでゆっくり過ごす、、、などなど、人のためではなく自分のため。自分が本当に良いと思える自分でいるため、それだけなんですよね。シンプルです。

    これはロンドンもメルボルンも同じですね。もしかしたら、他の海外でも同じなのかも知れません。

  • みなさまにとっての「アート」はなんですか。

    「自分の美意識に忠実に」と言われて、なにを一番に思い浮かべますか。

     

    ひとりひとり持つ美意識を研ぎ澄ませた先にあるものを、生活に取り入れる事こそが「Art de Vivre」なのだと思いませんか。

     

    さぁ、今日はどう過ごしましょうか。

    どんな自分でいたいですか。

    ひとまず、背筋を伸ばして深呼吸して、好きで好きでたまらない物を思い浮かべてみましょうよ。

     

    全然アリです。めっちゃ良いです。自信を持っていきましょう。

    そんなあなたが一番輝いてると思いますよ。

この記事が、日々の小さな幸せに気づいたり、緊張した心と体を少しでものどかな気持ちになれる、ほんのちょっとのきっかけになれば嬉しいです。

WRITER
    • SHINOHARA
    • 高校生と小学生の息子がいる主婦です。主人の仕事で、オーストラリア、イギリス、フランスの3カ国に計6年間滞在してました。帰国してから元保護犬を家族に加え、海の近くでなるべく自然にそった暮らしをしたいと心がけながら、身の丈にあった「ちゃんとそこにある幸せ」を今日も感じて過ごせますように、と、日々思っています。

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